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ドラゴンボール 神龍の謎
発売日 :1986年11月27日
販売 :バンダイ
ジャンル:アクション
原作 :ドラゴンボール
原作者 :鳥山明
ゲーム内容
ドラゴンボールのファミコンゲーム第1作、神龍の謎(シェンロンのなぞ)です。
神龍どころか、さまざまな要素が謎なアクションゲームです。
上下左右に移動可能な見下ろし型のアクションステージがメインで、ボス戦や一部の部屋では、奥行きのないサイドビューステージとなります。
プレイヤーキャラである悟空は体力が数値で示されており、攻撃をくらうか時間経過(空腹?)で減少していきます。0になるとゲームオーバー、残機はありません。
体力はアイテム「肉」か「ケーキ」で回復可能で、なぜかケーキの方が効果は高いです。
回復アイテムの出現はランダムなので、敵が落とすか固定の宝箱(ホイポイカプセル)から運良く出てくるのを祈るほかありません。
悟空のアクションはパンチまたは如意棒による攻撃とジャンプが主で、回数制限ありで「かめはめ波」、時間制限ありで「如意棒回転アタック」が使えます。
パスワードやセーブはありません。ゲームオーバー時にコンティニューは可能ですが、再開ポイントの間隔が広く、けっこう前の段階まで戻されることもあります。
ストーリー
序盤は、原作のストーリーに沿って進んでいきます。
ブルマとは合流済みの状態でスタートし、ウーロン、亀仙人、ヤムチャと出会い、フライパン山の火を消し、最後のドラゴンボールを求めてピラフ城へ。
原作と違い、悟空チームはすべてのドラゴンボールを集めることができ、神龍を呼び出します。
そして、そのあたりからストーリーは破綻します。「どんなねがいもかなえてやろう」という神龍への願いは4択。
しかし、ゲームを有利に進めるための選択肢は「パワーをアップする」しかありません。
その後は武道大会に出場、クリリン、ヤムチャ、メタリック軍曹と戦い、
決勝戦はなぜか怪物ブヨン。
原作では雪国が舞台だったため、「壁を壊して外気で凍らせる」という奇策で勝利を収めましたが
雪国でもなんでもない武道会場でも同じ作戦が通じます。常温で凍りつくブヨン。
そして優勝した悟空はなぜか月面へ。「宇宙一の殺し屋クリリアン」という、フリーザ様もビックリな肩書きの戦士と戦い、
月のウサギをとっちめて地球に戻り、ジャングルの王を倒して最終ステージのコンペイ塔へ。
自分は月から地球に戻ったあたりまでしか到達できていません。
ところどころ、キャラクターの会話形式でストーリーが進みますが、基本的には意味不明です。
グラフィック
よくはないです。キャラクターもあまりにてない。
神龍に至っては、スーパーマリオシリーズの「ハナチャン」みたいなナリです。
音楽
印象に残っている音楽は、フィールドのBGMとボス戦のBGMのふたつくらい。というか、ゲーム中に流れるのはほぼこの2曲のみ。
「武道大会」のステージだけは専用曲になっていて、なんだか武道会は優遇されている感があります。
ゲームの感想
全体的に作りが荒いゲームでしたが、当時のゲームは大体こんなもの。なによりドラゴンボール大好きだったこともあって楽しく遊んでいた気がします。
パスワードやセーブがないので、毎回一面からのスタート。ヤムチャステージが最初の関門でした。狼牙風風拳をくらったときのスリップダメージは驚異的です。
ドラゴンボール史上、ヤムチャの強さが最も出ていたのがこのゲームだと思います。(次点が悟空伝)
ヤムチャステージを超えれば、ピラフ城あたりまではトントンと進み、次の関門が月面ステージ、しかし、そのあたりで集中力の限界がきて終了
というのがお決まりの流れでした。
原作漫画の思い出
言わずと知れた大人気漫画「ドラゴンボール」。
キン肉マンや聖闘士星矢と同じくアニメから入りました。
水曜夜7時、「Drスランプ アラレちゃん」が終わって、新たに始まったのがドラゴンボールでした。
その頃、原作漫画はレッドリボン軍が登場したあたりだったでしょうか。
アニメにハマりつつ漫画も集めていた記憶があります。
このゲームの舞台は、原作序盤の冒険活劇ストーリーな部分なので、
面クリア型のアクションゲームというジャンルにマッチしていると思います。
余談ですが、原作2巻で登場し、このゲームにも登場する「兎人参化」。
触った相手を人参に変えてしまうという凶悪なスキルの持ち主です。
「コイツを使えば、どんな強敵でも倒せるのでは?」と思っていた子供は自分だけではないはず。
如意棒にくくり付けてサイヤ人やフリーザにぶつければいいのに・・・ と。
しかし原作終盤で、アメ玉になったベジットがブウを翻弄しているのを見て、合点がいきました。
強いヤツは食べ物になっても強い。
兎人参化を使ってもピッコロ大魔王にすら勝てなかったのでしょう。
アクマイト光線も強い敵には通じないのでしょう。
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