ゲームレビュー

PS4版Undertaleのプラチナトロフィー取得しました。あと、感想

Undertale(PS4ダウンロード版)のプラチナトロフィーを取得しました。
とても簡単なトロコンでした。
まさか、クリア前にコンプリートできるなんて。
ちゃんとゲーム本編もクリアしたので、感想とともにまとめておきます。

(ネタバレなし)Undertaleについて

あるニュース記事では「記憶を消してもういちどプレイしたいゲーム」と評されていたUndertale (アンダーテール)。

ネタバレのない範囲で説明します。

Undertaleは、アメリカの作曲家「トビー・フォックス」さんがほぼひとりで作り上げた、ロールプレイングゲームです。
メーカーが制作販売しているわけではない「インディーズ」とよばれるタイプのものですね。

はじめはPC向けのゲームで、高い評価を受けてPS4、PS vita、ニンテンドーSwitchなど、家庭用ゲーム機への移植が進んでいます。

ゲームの内容は、ドットで描かれた前時代的な2D見下ろし型RPGです。

ゲーム中盤くらいのゲーム画面です。

画面写真だけ見て「うわっ面白そう!」と思う人は…いないかもしれません。
自分も最初は、レトロ調の懐かしさだけを前面に押し出した、いわゆる「雰囲気ゲー」なのかと思っていました。

が、実体は、長年ゲームをやってきた人の意表をつく鋭い仕掛けにあふれている、意欲的なゲームです。
画面をみて「ショボい」と思えるような人にこそオススメしたいゲームです。

フィールド画面はMotherシリーズのような2Dグラフィック、
戦闘シーンは「ターン制の弾幕系シューティング」という構成です。
ところどころでプレイヤーの順応性を求めるようなルールが出てきたりします。

ちなみに、ゲームの生みの親である「トビー・フォックス」さん。
自分のように少年時代をファミコンとともに過ごしたオッサンなのだろう…と思っていましたが、1991年生まれの若者でした。スーパーファミコンより若い!
これにはオジさん脱帽です。

(ネタバレ軽微)プラチナ入手までの道のり

抽象的なゲーム説明も済んだところで、
トロフィーコンプリートについて説明します。

といっても冒頭に書いた通り、ゲームクリア前に全てのトロフィーを取得できるほどの低難易度となっています。
ストーリーを進めるだけで、あれよあれよという間にトロフィーが溜まっていきます。

自発的に行う必要があるのは、道中の「イヌ神社」へのお賽銭イベントです。
1Gずつお金を投げ入れて、一定額に達するとイヌ神社のレベルが1アップ、
さらに高額のお賽銭を入れるとまたレベルアップ。
全部で15段階あり、すべてのレベルにトロフィーが割り当てられています。
このゲームに存在するトロフィーの半分が、この「イヌ神社」に集約されています。

レベルが上がるほど必要な賽銭額は増えるのに、1Gずつしか投げ込めないため、
ひたすらボタンを押す必要があります。そこが大変といえば大変です。

ちなみに、神社のレベルは周回プレイで引き継がないようなので、一気にレベル15まで到達させてしまった方が良いです。

 

イヌ神社レベル1.まだ質素。
イヌ神社レベル15.無駄に、豪華。

そしてついにゲットできたプラチナトロフィーがこちら。

プラチナトロフィーの取得通知

「君、よっぽど暇なんだね」
これは、ゲーム内での、あるキャラのセリフでもあります。

(ネタバレあり)ゲームの感想

ここから先は、ネタバレ含む感想となります。

このゲームをプレイしたことがないかたは、
勿体ないので読まない方がよいかと思います。

「今後やる予定ないから別にいいよ〜」
というかたでも、人生なにがあるかわかりませんし…

ということで感想です。

期待していた以上におもしろくて、心に残る作品でした。

1周目:メタ要素に痺れつつNルートでクリア

最初の最初、スタート直後のチュートリアルから心を掴まれました。
花の姿をしたキャラクター「フラウィ」がやさしくゲーム内容を説明してくれる
…と思いきや殺意剥き出しで襲いかかってくる場面。

「こ、このゲーム普通じゃないぞ!」となりました。

このときは一人でプレイしてたのですが、この「衝撃シーン」を奥さんにも見せたい!と思い、
セーブせずにゲームを終了し、はじめからやり直すことにしました。

しかし、2回目はフラウィのセリフに変化があり
「ボクのこと知ってるくせに…」
と、初見ではないことを示唆してきます。

ここでまたシビれました。ゲームデータのセーブ・ロードという、プレイヤーの特権まで見透かしてるなんて…。

その後も、主人公を厚遇してくれた「トリエル」を誤って殺害してしまい、
再度やり直して和解ルートを通った際も、フラウィから
「一度殺したのに、やり直して救った気でいるのかい?」という旨のツッコミがはいったりと
ときどき入るメタ発言にくすぐられっぱなしでした。

そんな感じでゲームを進め、約5時間でノーマルルートをクリア。

あまり敵を倒してはいけないんだろうな〜とは思いつつも、
多少はHPがないと不安だったのでEXPを稼ぎ、初回クリアLVは5でした。

2周目:ハッピーエンドなPルートクリア

2周目は不殺を貫いてPルートでクリアしました。
1周目で「水を飲ませたらどこか行った」ままだったアンダイン姉さんとも、友達になることができ、会話でわかる意外なはっちゃけぶりが楽しかったです。
鎧のときはあんなに怖かったのに。

あと怖いといえば、Pルートでしか行けないアルフィー博士の「真研究所」。
一転してホラーでした。しにがみちょうが不気味。

Pルート終盤、主人公が自身の名前(フリスク)を明かすシーンでまたシビれました。
開始時に「キナターマ」って名前を付けていたので「フリスクって誰?」となりましたが
自分がつけた名前=主人公の名前ではないという仕掛けでした。

ゲーム開始時の指示は「落ちた人間の名前をつけてください」であって、主人公の名前とは言ってませんでしたからね。
考えてみればゲーム中の登場人物から名前を呼ばれたこともなかったです。

唯一ゲームオーバー時に名前を呼ばれますが、それも自分に向けられたものではなかったという…

はぁ〜トビーさん、すごいです。

そんなわけでハッピーエンドの「Pルート」をクリアしましたが、
道中に現れるオニオンさんが一体なんだったのか
ぷんすかマネキンがなぜあんなに怒っていたのか
は未だにわかっていません。
どこかに情報ないですかね?

3周目:やらない予定

Pルートをクリアすると、残りはGルートとなるわけですが、
こちらは慣れ親しんだ登場人物を殺害し続けないといけません。
心を痛めそうなので、やらない予定です。

このルートはゲーム側も全力で抵抗するらしく、高難易度である点も自分には厳しそうです。
サンズ戦の動画をみて、あーこりゃ無理だと思いました。
フラウィに頼まれたとおり、ふれずにそっとしておきます。

マルチエンディングにも関わらず、全ルートのクリアをトロフィーコンプリートの条件としないあたり、
やさしさにあふれていますね。プレイヤーにというより、
ゲーム中の世界に対しての。

いいゲームでしたー

補足:楽曲について

作曲家であるトビーさんは、このゲームのBGMも手掛けています。
ノリの良い曲が多く、特に

マフェット戦の「Spider Dance」
メタトンEX戦の「Death By Glamour」

が好きです。
サンズ戦の「Megalovania」も人気があるようです。

PrimeミュージックのUndertaleサントラ。

2018年6月21日現在、Amazonプライムミュージックでサントラを聴くことが可能です。
プライム会員の方はぜひぜひ。

また、PS4とVitaに関しては、最近ゲーム本編のパッケージ版も出たみたいです。
こちらは、ダウンロード版よりも価格が高いですが、専用の冊子がついてくるようです。

ダウンロード版でハマった人が、冊子目当てで改めて買うかもしれませんね。
貸し借りもできることを考えると、適正価格かと思います。

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