PSミニこと「プレイステーション クラシック」の収録ソフトが明らかになりました。
当初はラインナップの一部だけ公開されて、「数量限定!さあ予約急げっ!」という宣伝だったので、なんだそりゃ…と冷めた目で見ていました。
このたび、全20本がオープンになりましたので、ようやくマトモに判断ができるようになったのではないでしょうか。
遊んだ経験のあるソフトがほとんどでしたので、参考までに内容を紹介致します。オススメ度もマークしてみます。
(個人の主観ですので、評価の偏りについてはご容赦いただけますと幸いです)
アークザラッド
当時の評価:★★
現在の評価:★★★★
「音と光のRPG」と銘打たれた、PS初のロールプレイングゲームです。
フィールドは普通のRPG、戦闘はシミュレーションっぽい内容のゲームです。例えるなら「トレジャーハンターG」のような。…って、こっちの方が知名度低いでしょうか。
2Dのドット絵で描かれたグラフィックは、今でも通用する美しさ。
王道的主人公の「アーク」や、漢気のある「トッシュ」をはじめ、万人ウケしそうなキャラクターが揃っています。有名声優が声を担当しており、技名を叫ぶのはもちろん、敵にトドメをさしたときの捨てゼリフなど、けっこうよく喋ります。
全体的に優等生な感じのゲームですが、ネックはストーリーの短さ。10時間もかからずに終わってしまいます。そもそも、シナリオが完結しません。続きは後年発売される「2」に持ち越しとなります。
ストーリーがブツ切りになるなど知らなかった当時のゲーマーたちは遺憾の極み。中古ショップにも多く流れたと聞きます。
そんなわけで、一本のゲームとしてみると未完成ですが、続編も同時収録されているので悪くないと思います。
アークザラッドⅡ
当時の評価:★★★
現在の評価:★★★★
アークザラッドの続編です。前作の短いシナリオに対する反動なのか、こちらは大ボリュームとなっています。クリアに80時間くらいかかったんじゃなかろうか…
ギルドでサブクエストを楽しんだり、モンスターを仲間にできたりとプレイの自由度ややりこみ要素も高い名作です。
基本的にゲームシステムは前作を踏襲していて、戦闘はシミュレーションバトル。武器の種類が増えており、射程の長い武器を使うと相手の反撃を受けずに攻撃できたりと戦略性も増しています。
本作の主人公は「エルク」という少年で、炎使いのイキったガキです(偏見)。序盤はこのエルクを中心にストーリーが進み、仲間が集まっていきます。
途中から、前作の主人公「アーク」とその仲間たちも合流します。前作主人公が脇役として登場する展開は非常に熱いですね。
私はアークが加入してからは、ほとんどアークチームばかり使っていました。新メンバーで使ってたのはサニア(占い師。かわいい)とシュウ(シャア。声がシャア)くらいか。
一応クリアはしたものの、ラスボスのHPが異常に高く苦痛でした。レベル上げが足りなかったのかもしれません。
ARMORED CORE
当時の評価:★★★★★
現在の評価:★★
フロムソフトウェアが放ったロボットアクションゲーム。頭、胴体、手足といったパーツを組み合わせて作ったロボットに乗って、レイヴン(傭兵みたいな職業)であるプレイヤーがさまざまなミッションに臨むというもの。
パーツの組み合わせは基本的に自由ながら、
・脚部の積載可能重量を超えて装備を積み込んではいけない
・手(および装備武器)の総重量が胴体の制限値を超えてはいけない
・各装備に設定されている「出力」の合計が、ジェネレーター(電源)パーツの総出力を超えてはいけない
といった制約があります。
その制約の中で試行錯誤しながら、ああでもないこうでもないと装備を組み替えていくのが楽しいです。
機動力のある二足歩行で軽快に戦うか、積載量の多い四脚パーツを基点にミサイルやロケットを積んで重戦車のように戦うか、近接戦用ブレードでの一撃必殺に賭けるか と戦法もさまざま。
装備品の「買値」と「売値」が等しい という素敵な世界なので、買ったり売ったりで損をすることはありません。
安心して装備の組み替えを楽しむことができます。
そんなこんなで当時はどっぷりハマったものですが、今となっては、どう考えてもグラフィックがしょぼいです。
また、操作系統も現代のTPSとは大きく異なるため、とっつきにくいと思います。
十字キーで移動と方向転換、L1,R1でカニ歩き、L2,R2で視点の上下移動というもの。
ロボットを操作しているからこその複雑さだと思えば なんとかなる…か?
なんにせよ、ゲームの進化によって時代遅れとなってしまったゲームです。
R4 RIDGE RACER TYPE 4
当時の評価:★★★★
現在の評価:★★★
「リッジレーサー」シリーズの4作目。PS1のリッジシリーズでは最終作となります。月並みな表現ですがグラフィックがキレイです。
現代の光源処理バリバリのCGには敵いませんが、テクスチャを使った陰影表現や、時間帯の表現は見事。「あぁ、暗くなり始めた夕方だなぁ」というのがわかるんだからすごいですね。
レースゲームとしては珍しく「ストーリーモード」を備えています。
プレイヤーは4つあるレーシングチームのどこかに所属し、ドライバーとして大会優勝を目指します。同じ大会を別々の視点から描くものなので、登場するコースなどは変わりませんが、味気なくなりがちな1人プレイのアクセントになるのではと思います。
このゲームはディスク2枚組で、ゲーム本編とボーナスディスクという構成です。
ボーナスディスクには初代リッジレーサーのフレームレートを60に上げたものが収録されています。(R4本編は30fps)
当時の私は「60ぅ?なにそれ?」と思っていましたが、ヌルヌル動くコース背景に感動したのを覚えています。
でもPSミニには収録されないでしょうね。オマケですし。
I.Q Intelligent Qube
当時の評価:★★★
現在の評価:★★★
不思議なパズルゲームです。迫ってくる立方体の集団をすべて消すのが目的です。
「立方体」という、3次元描画しやすいモノが題材なため、逆に今見ても古臭さを感じません。
シンプルで色あせないものの、悪く言えば単調なゲーム。
息抜きにはいいかもしれませんね。なんかお上品な感じしますし。
ひとこと
まずは、50音に並べたときの最初の5本を紹介いたしました。すべてア行、というか「ア」で始まるタイトルのものだけでした。
思い出深いのは「アーマードコア」です。ブレードを極めようとして断念して、結局四脚装備の火力でゴリ押ししてクリアした気がします。
次回はカ行~タ行のゲームを紹介します。
②につづきます。