ゲームレビュー

【ゲーム紹介】プレイステーションクラシックの収録ゲーム③

前回の記事

プレイステーションクラシック収録ゲームの紹介、
ラストのハ行~ワ行です。

バイオハザードディレクターズカット


当時の評価:★★★★★
現在の評価:★★
カプコンの傑作ホラーゲームといえば「スウィートホーム」…でしたが、1996年以降はこの「バイオハザード」で間違いないでしょう。
映画化もされた人気サバイバルホラーの1作目です。

警察の精鋭チームが、迷い込んだ洋館で正体不明の怪物に襲われるというお話。
シリーズが続きすぎて、主要人物たちはだいぶゾンビ慣れしてしまいましたが、この作品ではみんな初々しい反応をしてくれます。

当時は恐怖演出のすべてが新鮮で、満点のデキでした。
が、いかんせん今の時代においてはグラフィックの古さが目につきます。歴史の始まりを確認する意味でやってみるのはありかもしれません。
最近のバイオをやっているとゾンビの固さに面食らうかもしれません。あまりのけぞってくれないんです。
窓を破って現れるケルベロスは、万国共通のビックリポイント。

キャラクター選択画面。英会話教室の先生を実写の俳優として起用したのだとか。低予算だったんですね…
今となってはおなじみの洋館です。
不気味な雰囲気は色あせず。

パラサイト・イヴ


当時の評価:★★★★
現在の評価:★★★
同名の小説を元にオリジナルのストーリーで展開する、スクウェアのRPG。
現代社会に現れた怪物と銃を使って戦う、という点はバイオハザードに似ていますが、システムはRPGです。
戦闘はコマンド+アクションで、PSPの「クライシスコア」に近いでしょうか。
FF7で知名度を上げた野村哲也氏が引き続きキャラクターデザインを担当しています。金髪美人のアヤさんが主人公。

ファイナルファンタジーVII インターナショナル

当時の評価:★★★★★
現在の評価:★★★
みんな大好きFF7です。各種スピンオフ作品や映像作品も作られ、さらにはPS4でのリメイクも開発中。歴代FFのなかでも破格の待遇を受けています。
発売当時のインパクトはとにかく絶大で、この作品によってゲームの水準は大きく引き上げられました。

ド派手な演出の召喚獣
未だによくわからない、宇宙からのお客様ジェノバ。

収録される「インターナショナル」は、通常版の9か月後に発売されたバージョンアップ版。ボスの追加や、ザックス関連のシーンが追加されています。ボイスが英語化されたりといったことはない(そもそもボイスがない)ので、通常版に劣る箇所はなにもありません。モンスター図鑑等が閲覧可能なおまけディスクがついていましたが、PSクラシックにも収録されるんでしょうか。

おまけディスクの情報量はかなりのもの。

ミスタードリラー

当時の評価:★★★★
現在の評価:★★★★
ナムコのパズルゲームです。掘って掘って掘り進むゲームです。主人公の名前もホリ・ススムくんです。
掘るべき地面は色のついたブロックで構成されていて、ドリルでひと突きするとそのブロックが消えます。
消えたブロックが他のブロックを支えていた場合、支えのなくなったブロックが落ちて来ます。落盤です。潰されると死。
また、落ちてきたブロック同士が接触して、同じ色が4つ繋がると消えます。さらなる落盤を誘発します。潰されると死。

落盤を怖れてチマチマ進めていると、酸欠で死にます。地底なので。
かわいい見た目の割に過酷な男の仕事を描いたゲームです。

多少の落盤は気にせず、天井が落ちてくる前にどんどん下に掘り進んでいくのが正解のようです。
シンプルながら予想外のことが起き、飽きがこないおススメゲームです。

女神異聞録ペルソナ


当時の評価:★★★★★
現在の評価:★★
アトラスの人気RPG、真・女神転生(メガテン)の外伝的作品です。この「ペルソナ」自体もシリーズ化し、2018年現在では5作目まで続いています。

高校生の少年少女を主軸に据えたストーリーが特徴。メガテン固有のダークな世界観に青春モノの要素を追加したことで新たなファンを獲得した傑作です。
まだ一作目なのでメガテンの要素が濃く出ており、ダンジョンは1人称視点(2作目からはドラクエのような俯瞰視点)なため、後年の作品からファンになった人には違和感があるかもしれませんね。

パーティーメンバーは全員高校生です。
ダンジョン風景。ウィザードリィシリーズのような一人称視点です。

今作はとにかくテンポが悪く、プレイに時間がかかります。
理由のひとつは戦闘の演出が凝りすぎていること。
魔法1つ使うにしても、①ペルソナ(守護霊みたいなもの)を呼び出す、②ペルソナが現れる、③ペルソナが攻撃モーションを繰り出す、④魔法が発動する、⑤敵のダメージリアクション
という感じで長く待たされます。最初のうちはいいのですが、間違いなくダレます。コマンド選択後はプレイヤーの介入できる要素はないので、スキップできればよかったのですが…

あとはダンジョンが長くセーブポイントが少ないです。前述の戦闘の長さも相まって、一回ダンジョンに入ったら3時間はぶっ通しでプレイする覚悟が必要です。

当時は時間のある高校生だったのでなんとかなりましたが、社会人にはきびしそう…。

成長システムも尖っており、基本的に戦闘での貢献度によってキャラクターごとに得られる経験値が変わります。全体攻撃を持っていたり、素早さの高いキャラに経験値が集中しやすく、成長にバラつきが生じやすいです。具体的には、なんじょうくんが育ってマークが育たない
意識的にパーティー全員を活躍させる工夫が必要です。

などと悪い点ばかり書いてしまいましたが、当時の没入感と感動はまぎれもない事実。願わくはしっかりした形でリメイクしていただきたいです。PSP版は論外です。

余談ですが、ペルソナ1はストーリー序盤である行動を取ると、隠しシナリオ「雪の女王編」への分岐が発生します。私はそれを知らずに分岐してしまい、学校のみんなと話題が合わないという経験をしました。

謎の人物「フィレモン」さん。
プレイヤーの分身となる主人公。姓・名・愛称が指定できます。

METAL GEAR SOLID

当時の評価:★★★★★
現在の評価:★★★★
コナミのアクションアドベンチャーゲーム。追加要素を盛り込んだ「インテグラル」も出ていますが、音声が日本語から英語になっているので、あえて無印版を採用したのだと思います。

マップも人物も全てポリゴンモデルで構築されており、リアルタイムポリゴンに映画的なカメラワークなど演出を施したデモが特徴。今見ても「PS1でここまでのことができるのか〜」と感心させられます。

キャラも背景もすべてポリゴンです
ゲームプレイ中にスタッフ名が挿入されたりと、映画的な演出が目立ちます。

続編をプレイしている人は、アラート状態にある限り敵兵が無限に湧き出てくることや、麻酔銃による非殺傷プレイができないことに違和感を覚えるかもしれません。

ラストで続編を示唆する演出はあるものの、基本的なストーリーは1本でしっかり完結しています。声優に詳しいと序盤で重大なネタバレに気づいてしまう可能性はあります。

ワイルドアームズ


当時の評価:★★★★
現在の評価:★★★
西部劇っぽい雰囲気のファンタジー世界を舞台とした、SCEのRPGです。
フィールド部分は2Dドット、戦闘シーンは3Dで描かれます。実はFF7の発売よりも先に3Dポリゴンでの戦闘シーンが使用されているゲームです。
演出は幾分劣りますが。

フィールドではダッシュできたり、手持ちのグッズ(爆弾とか)を使ったさまざまなアクションが可能。これらを駆使して謎を解いていくパズル的な要素があります。

RPGとしての基本は抑えつつ、ストーリーよし、音楽よしと全体的に高水準でまとまったゲームです。戦闘シーンの演出の古さに目をつぶれば、今でも充分楽しめるゲームです。

オープニングはアニメムービー。口笛が印象的です。
移動画面は2Dです。
戦闘画面は3D
パーティーメンバーはロディ、ザック、セシリアの3人。オープニングだけ任意の順でプレイ可能です。

セリフの最後に小さい「ッ」を多用した独特のテキストが特徴です。ちょっと使いすぎなくらい。
書き手の個性が出すぎると、異なるキャラクターのセリフでも全部同じ人が話してる感じに見えちゃうんですよね…私見ですがッ。

ひとこと

ハ行~ワ行のゲーム、全て続編アリの作品ばかりでした。プレイステーションクラシックの第二弾が出るとしたら収録されそうな作品ばかり。
何はともあれファイナルファンタジー7です。セガサターンとのシェア争いに終止符を打ったといっても過言ではない作品です。

総括:プレイステーションクラシックは「買い」か?

プレイステーションクラシック収録作を3回にわけてまとめてみました。
で、このプレイステーションクラシック、12月に発売されるわけですが。
単にゲーム目当てであればズバリ買いではないと思います。
収録作品は中古ショップにいけば100~500円で手に入るものばかり。
実際、画面写真を載せているソフトは、ブックオフで安く買い集めたものがほとんどです。

初代プレイステーションの本体を復刻した外観に価値を見いだせるなら買いでしょう。
コレクターアイテムですね。少なくとも定価以上で買う気はおきません。転売屋さん儲かるのかなぁ…

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